書籍レビュー「無病法」及び1日3食不要論

    上記の写真を見てお察しの通り、現代を生きる人が書いた作品ではありません。 著者であるルイジ・コルナロは16世紀のイタリアに生まれ、当時としては異例の102歳まで生きました。 特に注目すべきは、彼自身若い頃は病気がちでその半分も生きることが出来ない程だったのですが、 大病を患ったことをきっかけに、一か八かで食事量を究極まで減らすとともに 野菜中心で肉を取らない生活に切り替えたところみるみる体調が改善された点にあります。   巷、とりわけ医療界では病気に遺伝的要素は無いというミスリードな主張が多いですが、 あらゆる面において100%遺伝があると僕は認識しています。 脳の病気あるいは癌、もっといえば風邪にかかりやすい等は受け継いだ遺伝子に それが染み込んでいると思います。 それが故に、この著者が幼い頃からの病弱な身体を劇的に改善したことは非常に大きなことで、 言い換えれば「食事」こそが人間の身体を良くも悪くもすることを再認識させてくれました。   「人間」のと書きましたが、本の中でマウスで実験を行った結果も大変興味深いものでした。 3種類食事内容を分けて、1つはまさに野菜中心、もう1つはインド人等が食べる肉、野菜等の料理、 最後は欧米人や日本人が食す乳製品、肉製品中心の料理です。 これを1か月程度ラットにそれぞれ食べさせ続けて解剖した結果は、 野菜中心のラットは何の病気にもなっておらず健康体そのものでした。 インド系料理を食べたラットには、脳疾患やガン、潰瘍等の病気が見受けられました。 最後の現代料理においては、先の病気は当然造花した上に、ラット同士で共食いをするという 神経系まで侵されてしまっていた有様でした。   勿論、これをそのまま人間に置き換えることは少し論理の飛躍があるのかもしれません。 ただ、私見を言わせてもらうとキレ易い子供や突発性の殺人、あるいは食物アレルギー等 あらゆる問題の元凶は我々が今食べている食事であるとしてもあながち間違いではないように思います。   因みにこの本は翻訳本であり、ルイジ・コルナロ氏の原本を訳した中倉玄喜氏の解説も大変参考になる内容でした。