今年、そして人生2回目のフルマラソンに選んだ海峡マラソン2016。本日参戦してきました。
これまでレースには1人で参加する事が殆どだったのですが、今回はラグビー部の先輩方と一緒でした。
一昨日の夕方から小倉へ向かい、小倉で一泊した後本日朝から下関にして地獄のレースへ旅立ったわけです。(後述…)
2013年頃からハーフに参戦し、今年からフルにも手ならぬ足を出している私にとって、
海峡マラソンの規模は普段のレースより一ケタ参加者が多い巨大な大会で、まず盛り上げ役の多さに驚きました。
海峡マラソン主催者、後援者ならびに地域の諸団体だけでなくKRY等のマスコミや飲食業関連の団体等が強力なタッグを組み、
海峡マラソンを町おこしの一環にしている様を圧倒感で持って受け取めることができました。

レーススタートは8時半で、我々は6時過ぎに現着しましたが、既に多くのランナーが到着していました。
そもそも男子約9,000人、女子約2000人が参加する大会で、これを解り易く例えると
一応新幹線の止まる地元の徳山駅の1日の乗降者数の2日分であり、
2日間朝から晩まで駅の前に張っていてやっと達成できる人数に値します。(あんま解り易くないか…。)
とにもかくにも、これまで多くて2000人が参加する大会しか参加したことが無く圧倒されたところもありました。

僕を含め3人のスタート位置はAだったのですが、それ以外にS、B、C、Dと分かれていて、
これはエントリー時の申告タイム時基づいてゼッケンが作られ、それに基づいています。
Sは優勝クラスの選手からサブスリーのトップレベルが位置し、Aは3時間半以内、その後4時間、5時間、6時間と分けられています。
正直僕の持ちタイムは3時間45分で本来Aではなかったのですが、
ハーフの持ちタイム(1時間21分ちょい)と一応練習をこなしてきたこともあり敢えてAを選択した経緯があります。
さて、スタート後暫くはまさにごった煮で、歩くのと変わらない位遅い速度が暫く続き、1kmのラップは5分でした。
今回、目標タイムは積極的+消極的なそれの2つ設定していて、前者は3時間15分、後者は3時間半でした。
これはそれなりに理由があり、1つには後半の激しいアップダウンに耐えられるか、そしてため込んだ糖質を保持できるかを
テストする意味合いもあって、上手くいけば積極的タイムのクリアができるだろうと、そして悪くとも3.5はクリアできると
そう信じて乗り込んだわけでした。
前半2km以降は混雑はかなりのものでしたが、隙間を縫いつつ休憩しつつで4時間30~40秒位のラップをしばらく続けます。
その後丁度良いペースで走る選手2人にくっついてハーフ位まで走り続けたのですが、そこそこ走れている感覚を覚えます。
因みにハーフ通過が1時間38分8秒で、3週間前に30kmランをした時は1時間32分程度で通過してその後もラップを上げられたこともあり、
まだ余力はあると踏み、タイミングをみて更に前を目指す事を選びます。そして、ここからがまさに地獄のレースへの幕開けでした…。
異変が起きたのは確か28km位を走っている時です。丁度この数キロ前から二回目の強烈な坂があり、僕もどうにかこうにか乗り切っていました。
ふと足が少し攣り掛かった感覚がありました。「あ、来たな。」と。多少攣ることは想定内でしたので、少し走りをセーブすることも視野に入れました。l
因みに僕は上り坂が割と得意で、大抵の場合他の選手を抜くことができるので、リズムを作ることもできます。
が、その代償として足に少なからず爆弾を抱えてしまうことを経験したわけです。
その後暫くは平坦な道もありつつ走り続け、ラップも大凡予定通りに走り続けましたが、二回目の異変が起きたのは30kmを過ぎた頃からです。
確実に足が重くなり始めました。ただ、この状況も過去練習で経験して、暫くペースを抑えればどうにか回復すると信じていました。
で、どうなったかと言うと、、、強烈なブレーキがその後僕を襲うことになります…。
因みにこれが今回のラップ表です。


見て分かる通り、29~30km地点で明らかにペースダウンをしています。
多少意識的に落としたところも無くはないですが、黄信号が灯っている状況でした。
その後31kmからは上っていることもあり5分フラットはまだ許容範囲としても、その後明らかにタイムが壊れ始めています。
上りを乗り切ったはずの39km、正確には40kmからは1km6分台というあり得ない状況です。
僕の記憶ではこの31kmの上り辺りから更に頻繁に足が攣るようになり、ふくらはぎは何度も自動揉み状態でした。
で、それを抑えるために歩きつつ止まりつつは計20回位でしょうか。ついにはトイレ休憩もする位グタグタなレース展開でした。
当然残り5kmとか3kmと今日の僕には何ら奮い立たせる要因にはならず、
42km後の600m(どうやら42.6km位走ったようです)も4分半(1kmに直すと7分半…)という更に悪化したタイムで走り(歩き)切りました。
最後の最後のカーブで沿道から「もう、ボロボロ(ガタガタだったかな)になってるわ。」という声を聞いた時、「その通り泣」とつぶやきました。
走り終わった後も5分位膝に手を当ててから動くことができませんでした。なぜなら、太腿から下が完全に攣っていたから…。
その後もこれまでにない程あらゆる箇所が攣り続け、あわよくばち○こ(ペ○ス)も攣ってくれれば丁度良いのにと思う程でした。
このブログを書いている今はほぼ回復していますが、明日の朝が本当に怖い。果たしてバイトで草刈りできるのでしょうかね。
今回の総括として、一言で言うと30kmラン程度では僕の脚質では乗り切れないという事です。
やはり運動能力は人には差があるわけで、一般論として30kmランをすればフル対策は十分と言われています。
今回一緒に参加した10歳位上の先輩はそれほど走り込みをしないのに3時間15分位をベストで持っているだけでなく、
ラグビーも滅茶苦茶巧い運動神経の相当高い持ち主で、あぁいう人をみると、努力しても差はあるよなぁと感じます。
僕のような凡人ランナーには一般的な練習では不足があるという事が今回分かり、
今後もしフルマラソンにまた挑戦することがあるならば、40kmランは必ず必要だと痛感しています。
ただ、来年はまたハーフ中心の1年に戻すつもりです。
フル対策としての練習によって20~30kmランの習慣を身に着けたので、来年はハーフの自己ベストを更新することを第一の目標にします。
1時間18分程度を切れればどこかしらのレースで入賞できる「はず」なので、そういう名誉欲を求めたいなと。
勿論、一度位はフルにも出るつもりではありますが、もうあんな苦しい思いしたくないってのが本音ですがね。
唯一今回嬉しかったのは、完走メダルがもらえたことです。やっぱり記念になりますね!

編集後記:
とりあえず今年のレースは今日で終わりましたので、明日は休憩として明後日位から筋力トレーニング再開です!
ベンチ、デッドリフトなど重量挙げを中心に体を鍛え直して来月のラグビーの試合に備えたいと思っています。