貿易の歴史から考察するメリットとデメリット

普段大体月に10冊程度本を読むのですが、恐らく今までで一番長く積み置きしていた書籍をようやく先日読破しました。

「グローバル経済の誕生:」貿易が作り替えたこの世界」

購入したのが去年の9月頭なので約1年…。約500ページ位あった事と実用的な

本ではなく教養に近い内容だった為やや優先順位が低かった事が敗因でしょう。(負けたわけではないか。)

まず、貿易とは何を意味するかは誰でもご存じかと思います。外国(企業)と物品の売買をする事で、英語ではinternational tradeと訳されます。今のグローバル経済においては輸入品はごく当たり前の事ではありますが、数百年前では外国から仕入れる品々はどれも物珍しいものばかりで、まさに異文化との出会いと言えるのではないかと思います。

その国々によって得意とする分野が存在していて、技術が発達していた国や食材が豊富な国、絵画や陶磁器等文化が進んでいた国が互いに売買あるいは物々交換を行い、各国独特に改良をしていったのが貿易の大きな要素の1つであると思います。

とりわけ産業革命の時代に、英国からの革命品が日本で流通したことにより、政府以下富国強兵を行った結果、当時先進国の仲間入りをする程の発展を遂げたことは、まさに貿易がなしえた技と言えるでしょう。

ただ、貿易には負の側面が多数あることを気に留めておく必要があります。

例えば砂糖やアヘン等依存性のある製品が引き起こした奴隷制あるいは戦争です。その製品自体には厳密にいえば罪はないのですが、その当時から侵略者ともいえる大国の為政者達は、相手国を牛耳るべく無理やりその製品を押し付け借金まみれにしたり、人民をその作業でこき使って疲弊をさせたり、挙句の果てには植民地化をするような状況が横行していました。

また、これは書籍には具体的には述べられてはいないですが、そもそもの話、その国でも生産できる製品をわざわざ他の国から輸入をする意義をどう捉えるべきかだと思います。勿論、ビジネスは世界が相手ですので、国産品と輸入品を比べて好ましい方を使うのは資本主義の論理としては正しいとは思います。

ただ、私個人的な意見としては、わざわざ日本の産業を潰してまでオレンジなどのアメリカの農作物を輸入したり、ラウンドアップのような人殺し薬品を当たり前のように奨励する現状を鑑みると単に物の売り買いとはいえ、適切ではない事例は少なからず横行していると考えています。

本来貿易とは、その国由来の伝統的だったり革新的な製品を他国へ提案をして、興味を持ってもらって、売買へと繋がるという仕組みであるべきだと考えており詐欺に近いような形で他国へ訳のわからないものを売りつけ、押し付け、金を巻き上げるというような愚行は言語道断であると強く思っています。

僕自身もかれこれ約15年弱貿易が身近にある環境に身を置いていますが、このビジネスは本当に面白いなと心底感じています。これまで取り扱ってきた製品数は恐らく300を超えると思いますが、たまに調べ物をしていてその製品を見つけると懐かしさを覚えます。最近では製品の製造に着手するようになったことで、市場の潜在的な需要を見つけ出して製造する事は無限の可能性があるとワクワクしています。

船、飛行機、そしてITの進化により、International Tradeが今後廃れることは100%あり得ませんし、全ての大国が大不況にでもならない限り伸び続けていくことでしょう。そんな中でも、貿易が作り出してきた功罪を頭の片隅に置き、自らの軸とすると共に反社会勢力じゃないですが、悪い事には手を出さない信念を持ち続けていけたらと思っています。

編集後記:世間は夏休みということで、大津島への観光客もまた多くなつてきました。僕自身も幼いころ、祖母が島生まれだった事もありよくフェリーに乗って渡島をする時はウキウキしていたのを思い出します。旅行と住むのは異なる事ではありますが、約半年住んでて本当に居心地が良いなと日々感じており、やはり島のDNAが10%?位入っているのが理由なのかななんて本気で思っている今日この頃です。