商業の狭間にある「食」

人間は食べ物無しには生きていけません。 また、それらは購入して得るモノであるのが一般的です。 私達はほぼ毎日スーパーやドラッグストアへ買い物に行き、 何の疑問も持たずに、陳列されている食品を購入します。 もしくは、レストラン等で外食をする事も普通の事です。   かつて、と言ってもほんの100年前の日本は自給自足が一般的でした。 野菜は勿論、米や大豆等を田畑で育てるという日々を送っていたわけです。 しかし戦後、世界中からあらゆる輸入食品が入ってきたこともあり、 現代の日本人にとって食物は作る(育てる)物という意識は薄まっているように感じます。   ここ数年来、日本国内外で食に対する事件が後を絶ちません。 産地偽装、遺伝子組み換え食品等明るみに出ている内容以外にも、 人体に有害の恐れが高い添加物が未だに使用されている商品も蔓延っています。   今週の日経ビジネスのメインテーマ「第四次食革命」は大変興味深い内容です。 「栄養不足」の人向けの新たなビジネスあるいは昆虫食の拡大も驚きでしたが、 とりわけマクドナルドが植物肉を開発し、植物バーガーの販売を開始している事等を イノベーションと賛美している事に衝撃を覚えました。 米国はベジタリアンやビーガンの割合が高い事もあり、上記の植物肉の需要が高く、 食品業界にIT、バイオ業界等異業種がタイアップをして様々な「人工」食が開発されており、 既に大型スーパーにも健康志向向けの食品が並んでいるようです。     誤解を恐れずに言えば、食は「造る」物では無いと思っています。 収穫したあるいは捕った物を出来る限りそのまま食べるのが理想で、 保存の為や風味や色合いの為に化学物質を入れるのは間違っていると感じます。 そんなことを言っていたら食べる物が無くなると言われれば確かにそうなのですが、 でも先に挙げたように昔の人達はそれが当たり前だったわけで、 かつて出来ていた事が今出来ないことにはならないのではないでしょうか。   以前から食に関する記事を書いてきており、僕の考える理念はここでは省きますが、 僕たちが想像できない程あらゆるビジネスが食物製造に力を入れ始めており、 それに疑いも向けずに選択する事で受ける弊害を認識しなくてはならないと感じます。 結局、お金になるから企業は手を出すわけで、本当に健康の為を思って食品を「造る」 良心的な企業があるはずはないわけで。 何より植物肉を製造しているのが石油精製施設帯にある一企業である事が 全てを物語っているのではないでしょうか…。     さて、今年に入ってから僕は自然農法を学び始めました。 農薬を使わず堆肥等も極力使わずに野菜を育てることは初めてで、 きっと収穫できた野菜は美味しいんだろうなと今から楽しみだったりします。 植える苗も畑と近い場所で購入しないと上手く育たないという事になるほどと思ったと同時に、 それを最終的に食べる人間も然り、先人が当たり前としていた地産地消こそが 我々人間の生命力を高める為の一番の源であると言えるのではないかと思っています。