外国語

おじさんとおっさん

同じような言葉でも微妙にニュアンスが違う言葉って結構あると思います。

以前会社勤めをしていた際、入社当日に当時の常務から言われた言葉を今でも覚えているのですが、

 

「ビジネスマンとサラリーマンは違う。」

 

曰く、前者は主体的に仕事を探してくる人間。後者は与えられた仕事を黙々とこなす人間。

特に一般化されているわけではないと思いますが、なんだか妙に腑に落ちました。

そもそもサラリーマン自体日本特有の和製英語なわけで、正直あまりセンスを感じません。

サラリーをもらう人間ってなんとなく嫌らしい感じがしたりします。

最近はビジネスマンという本来の言葉が市民権を得つつあり、そんな中での上手い使い分けだなと思います。

 

社会で何らかの自分色を持って生活したいのならば、やはりビジネスマンの自覚を持ちたいものです。

誰でも代わりの利く仕事で構わないという意見も理解できます。実際、そういう仕事も存在します。

でも周囲から優れた評価を得るためには、人と同じ事をするようでは駄目で「深み」が必要だと思います。

 

よく芸能界でも似たようなタイプの俳優がいますよね。

特に若手女優だと美人系は同じような顔で同じようなキャラクターに見えます。(僕だけかもですが)

だからこそドラマに出るために見た目を更に良くしたり、色々宣伝を頑張ったりしていることでしょう。

とはいえ、イメージダウンに繋がるような本性をバラエティで出し過ぎたりしたら相当なマイナスにもなります。

紙一重、とまでは言わないまでも、無難なことを言いつつ人気が出るような感覚が必要なのかもしれません。

 

そんな中で木村拓哉さんはまさにそれを超越しているように思います。

よくどのドラマでも木村拓哉を演じていると揶揄されていますが、僕に言わせれば最高の褒め言葉だと思います。

仮にHEROを別の俳優さんが演じていても木村さん程のワクワク感を感じることができたかどうか分かりません。

もしくはビューティフルライフやロンバケ等のラブストーリーもやはり彼の甘い雰囲気があってこそ成立したと感じます。

加えて、年齢を重ねるにつれてマイナーチェンジをしている姿がとても印象的だなとも思います。

言い換えれば、製作側が木村拓哉が主役をする前提で内容を創っているようにすら思えるわけです。

 

一般人である僕達も、こういった生き方がベストではないでしょうか。

「みんな違ってみんないい」って良く聞く言葉ですが、実際に人との違いを作ろうとすることに却って億劫な人が多いと思います。

そうではなく、多少敵を作ってもいい位の気持ちで特徴を出していくことは素敵なことだと個人的には常に考えています。

 

編集後記:

毎週日曜日は東京FM系列のラジオを聴くのが習慣になっています。

14時の達郎さんのラジオと16時の福山雅治さんのラジオは必聴の番組なのですが、

さっきましゃのラジオの投稿で「おじさんとおっさんは違う」とリスナーが書いていたことに「なるほど!」と思いました。

年を重ねても身だしなみ等に気を遣うおじさんと、腹がぽこっと出てよれよれの服を着るおっさんは年齢だけ似て非なるものですね!

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