皆さんは地域おこし隊の存在をご存知でしょうか?
全く知らない方でも名前から何となく役目の想像はつくかと思います。
一言で表すなら、活気が失われつつある地方を盛り上げる為に
別の地域(多くは都市圏)から移住してくる方々です。
昨今、移住生活をする事それ自体は割と普通な事ですが、決定的に異なるのは
国が母体となって様々なプロジェクトを遂行する点になります。
言い換えれば、個人的に移住する場合は自分の裁量で生活ができますが、
地域おこし協力隊の場合は何かしらの効果(結果)を形で残す役目が
課せられているわけです。
私が現在生活する大津島も地域おこし協力隊が活動していた時期があり、
その時の土台が今に繋がっている事を改めて学ばせて頂きました。
前置きが長くなりましたが、昨日は日本青年団主催の
Reborn こころのふるさとフォーラム2020に参加してきました。
主目的は講演者の1人が大津島の地域おこし隊出身で、
ガヤ(失礼)、その方の軌跡を改めて見聞する事でした。

結論から言えば、大変為になる講演会でした。
その知り合いの他に2人講演者がいたのですが、三者三様地域との関わり方が
とても魅力的で、また色々と苦労をしながらも楽しんでいると感じました。
そんな中で共通していると感じた部分があります。
それは「地域に生きる」と言う事です。
講演者の1人曰く、地域からすればよそ者である移住者が良かれと思って
することが果たして本当にその地域の為なのかを考えなければならない、と。
また、地域の人間が未来を考えるマインドセットになることが重要でもある。
つまり、各人が当事者意識を持つ事が大前提と言うことになります。
今回のフォーラムのタイトルも「こころのふるさと」と銘打たれている様に、
確かに生まれ育った原来の故郷ではないかもしれないけれど、自身の心にとって
故郷と呼べる程その地域に入り込む事が移住者のテーマと言えるでしょう。
僕個人的にも島に移住して1年が過ぎ、お陰様で顔見知りもかなり増え、
生活がとてもし易くなりました。元々の一人っ子+人見知りの性質に加え、
上京してからの約7年間で人との距離が遠い生活に染まっていた中で、
自分でもよく今の環境にここまで慣れたなぁと少し驚いてすらいます。
これからは自分なりにこの島に必要な事を考え、諸先輩からの助言を得ながら
形に残る事をしていけたらと思っています。
講演者の1人が言っていた1つに観光業を水物と捉えていると、
なるほど個人的にも無いなら無いで事業が成立するのが正と思っています。
僕自身もネット販売(物販)を生業にしていますが、
物の売買でお金を稼ぐのは観光業よりはるかに効率的で計算が合う。
今回のコロナウィルスで中国人観光客が激減しているのは周知の事ですが、
プラマイゼロならまだしもロスが発生するのは目も当てられません。
トラブルが原因のキャンセルでまして海外ですのでキャンセル料を請求しても
払ってくれる保証は無いので恐らく泣き寝入りでしょう。
今回の場合は海外でのトラブルに巻き込まれた格好ですが、
災害国家の日本は地震、台風等で被害を受ける可能性が高く、
それ故外国人の来日への足枷になってしまうのは否めません。
観光立国と政府が打ち出してはいますが、観光業はプラスαに
出来る位の体力ありきで事業をする事が必要と個人的には思います。
やや話は脱線しましたが、地方創生は日本全体の課題であり、
そしてその課題を乗り越える上で自分等が出来る事は無限大です。
一方で、ただ自分のやりたい事をやれるかと言うとそう言うわけでもなく、
その地域に溶け込み土着民と一緒になって創り上げていくことの大切さを
学ばせて頂く良い機会でした!

編集後記:
普段待合所で様々な観光客を見ますが、申し訳ないですが一定層
みっともない人間が来るのは事実です。もっとも、8割の人間は
許容範囲ではあるとは思いますが、残りの2割は際立つんですよね。
まるきし挨拶をしないどころかこちらを見ても無反応は日常茶飯事、
読んだ本はほったらかし、ゴミは置いて帰る等もはや笑いが出ます。
トイレを使うにしてもトイレ借りますと一言言う人は稀。
こう言う人たちはコンビニでも勝手に借りてるんでしょうね。
逆説的に言えば、自分はこうあるまいと強く考えている次第です。
昨日はかなりパンチが効いた家族連れでした苦笑
待合所内はもはや動物園状態。小さい子供は大泣きのまんま、
親は室内で持ち帰り寿司の予約を大声でしていて公共の空間という意識0。
そもそも親がしっかりしていないとこうなるんだなとしみじみ…。
叱れない親は自分に自信がないからなのでしょう。(ガチ)

これに加えて並べてるラーメンもぐちゃぐちゃになってるのに後から気づきました。現行犯ならどやしつけていますけどね…。