
人は生きている以上、何らかのトラブルに巻き込まれることがあります。
今回のコロナショックも大枠で考えればトラブルと捉えて間違いないでしょう。
今回は自分の商売を振り返りをすることを通じて、トラブル(失敗談)を
纏めてみようと思います。
- Amazonアカウント削除

皆さんご存じGAFAの一角。ネット販売をする方はほぼ利用しているのでは。
順番は何となくですが、個人的にはこれが一番金銭的にきつい経験でした。
あまり大きい声では言えませんが5回位停止食らっています。
原因は複数あって無在庫販売の繰り返しによる低評価による削除や
偽物(後述しますが)の販売による削除等でした。
現在は法人という形で復活し、過去の失敗を生かして運営しているので
今後削除されることはまず無いと思いますが、気を付けていきたいです。
因みに、個人で一度垢バン(業界用語です)されると基本復活は無理ですが、
特別な方法で復活をした経験が何度かありますので、ご興味のある方は
お問い合わせください。
2. 薬事法

続いて精神的に追い詰められたのは、これが一番かもしれません。
言ってしまえば法律に抵触してしまったわけです。
薬事法という法律は昨今よく耳にするのではないでしょうか。
「♪おくすり飲めたねっ。」でお馴染みの事件のアレです。
因みに何が抵触したかというと、パルスXXXXXXです。(一部省略)
突然電話が鳴り、「県の薬事班が話があるので都合の良い日を」との事。
正直何のことか全く分からず、ただ良い話ではないのは分かったので、
電話を切った後調べたところ、なるほどこれかとある程度状況を把握。
数日後担当が訪ねてきて伝えられたのが、販売商品の全品回収及び返金。
まぁ、地獄でしたね。リスト提出も求められ、全て終わるまで2か月か3か月
掛かったと記憶しています。「知らないは罪」と痛感しました。
因みに意外と今でも薬事法に触れている販売事業者を見かける事がありますが、
薬事班側でも住所や名前を特定することが難しいのでしょうか。
通関会社にいて高級化粧品販売の顧客を担当していて人より知識があるはずが、
ただ単なる市場価格の違いで飛びついてしまった情けないお話でした。
3. PSEマーク

これも摘発?された事件?です。PSEマークとは、電気関係の製品には
取得が必須となっており、当時それを知らずに何か忘れましたが
コンセントが付いた商品を販売していたところ、経済産業省から電話があり、
前述の通りPSEマークがない製品は販売してはならない旨通告を受けました。
げげ、と思いその後の展開にどぎまぎしましたが、今後は売らないように、で
終わりましたので、速やかに処分をするに至りました。
因みに、今PSEを調べていたら、去年からモバイルバッテリーや
電子タバコの充電器もPSE対象となったようですね。
(絶対マークない奴が中華系で大量販売されてると思いますが。)
先程の薬事法に続いて、輸入して販売できる製品が順調に減っていく
ことになるわけです、はい。
(仮に資金力があって金ぶっこんで時間かけて許認可を取る位なら
自分の得意だったり好きなアイテムに投資をしたいですね。)
4. 偽物

まぁ…、そのままですね。これはもう5年位前で記憶がうっすらなのですが、
一時期浮気(そっちの意味ではなく)をして輸出販売を暫くしていました。
語学が参入障壁としてあるので、本来ならこっちを本業にしても良いのですが、
結局ですね、特に欧米への輸出商売となるとブランド物の完成品(家電とか化粧品とか)が
中心となるわけです。
そうすると、家電を予め購入してストックしておく必要が
あるものの、当時は金も実績もないのでそんなことはできるはずもなく、
売れたらヤフオクよろしく価格コムで最安値を購入して受け取って出荷という
しちめんどくさい事を続けていました。カメラとかもやってましたね。
で、何が面倒かって、売れた後ヤフオクで入札をしても大体終了時刻が
夜12時とかでそれまでに寝ちゃうんですよね。で朝起きたら、落札できてない涙
日本人と違って時間にそれ程煩くないので少々なら何とかなるんですが、
こっちも1つの案件に時間を割くのはすごく無駄だと思い、1年で辞めました。
ちなみに本題の偽物ですが、ある時、エロ系フィギュアを出荷しました。
数日後にアメリカ人の顧客から、
「この野郎偽物じゃねーか。パンツ脱がせられねーぞ、顔も不細工だし!」
というお叱りを受け、結果返金。自宅には変なエロフィギュアが返送される、
というトラブルでした。(これも中華系製品)
その年は1500万オーバーの売上でしたが、苦労ばかりして良い思い出は
ありません。(課税事業者になってしまうというおまけも付きました)
今後仮にインバウンドとかで外国人の顧客と繋がったとしても、
余程の事が無い限り輸出はすることはないでしょうね…。
5. 大量返品
これは一昨年から去年の事なのですが、アマゾンで販売する商品が
大量に注文され、軒並み不在か返品という内容のトラブルでした。
どうやら中国人が誰かしらのクレカをスキミングしてわけ分からん家に
送りつける大変迷惑な事件だったかと思います。(ピザ送り付けるのと
同じ手口ですね。)
で、たちの悪いのがターゲットにされた僕の商品はエログッズだったので、
ある時返品後に「変なものが送られてきました。気持ち悪い。評価1です。」
ちーん…。俺、何も悪くないのに。ていうかエロは正義だろ。(違うか)という
ただでさえ手数料を微妙に取られる中でメンタルまで破壊されました。
結果、僕の販売アイテムの中からはエロはシェアを落とさざるを得なくなりました。
(ていうかまだ売っとるんかい)
6. 輸出詐欺
さっきの輸出をしていた時期の中期に起きたことなのですが、
ヨーロッパのお客からの注文でゲーム機を送りました。
確か記憶が曖昧なのですが、受取者不明か別の人が受け取って
商品不良かなんかでクレームを付けられ、1円も受け取れず
商品代+運賃で5万位すったような内容だったと思います。
そんな事がありえるのかって話ですが、5年位前で
あの当時はAmazon Europeはまだシステムが未完成で、
今以上にカスタマー有利な商慣習だったんだと思います。
過去の事はさっさと忘れる人間なんで詳細は忘れましたが、
Amazon Europeの担当者にメールや電話をしてクレームを入れ、
最終的にアカウントが閉鎖となりました。ちーん。
この辺から僕は欧米の人間に対してはあくまでビジネスで
プライベートは違うなっていうマインドで生きることに決めました。
そういえば最近でもヤフオクでナイジェリア詐欺なるものが
ちょいちょい起きてますね。僕もたまにメッセージが来るのですが、
その都度、I can’t speak English well. Good bye forever.と返信するように
しています。

7. 商品不良
これも読んで字の如くですね。やはり商品を生産するとなると
何パーセントかは不良品が起きるのは仕方のない事だと思います。
本来の売買契約であれば、何パーセントを超えたら補償がどうのこうの
謳うとかあるのでしょうが、僕のようなスモールビジネスで
いちいち契約書とか作っていたら本来のマーケティングや販促が
疎かになるので一度を除いてやったことはりません。
ただ、やっぱり検品時に不良品があると都度都度クレームは入れます。
理由としては、次回発注時に代替品を入れてもらう目的と、
メーカー側に「こいつちゃんと見てるな」という意識を持たせる為です。
ただ、ここ何年かで中国側の製造ラインのレベルも相当上がっていて、
昨年末に仕入れた約3000個分の革製品の殆どは問題なさそうです。
問題なのは、一向に売れる気配がない現状ですね…。
8. 商品未払い
これは去年発生した事件で、別のブログでも紹介しています。
通常、輸入する商品の大半は事前に仕入れを行い、各ポータルサイトで
販売をしています。明確な価格の基準はぶっちゃけないのですが、
テントとか何十万レベルの類は受注後の製造もしくは輸入対応を
これまでしてきました。
で、基本的には前払いなのですが唯一1回目の購入から支払いを渋る
顧客(ではもはやないのですが)がいました。こちらもそれは受けないと
何度も伝えていましたが本当に支払わないままで、たちの悪いことに
この時は時間の制約上海外から直接顧客の所に送る方法を取っていて、
到着日当日まで払う気配がなく、最終的には地元の運送会社にお願いをして
支払いまで留め置くようにしました。最後の最後、さすがに無理と思ったのか
どうにか支払いをしてもらいましたが、ここからが本題。
また商品が必要とのことで、僕も2回目だしかなりやくざ風の人間だったので
まぁいいかと思い支払いを受ける前に発送をしてしまいました。
これが運の尽き。最後まで支払われることはありませんでした。
最後?どういう意味?と思った方もいると思いますが、その会社潰れました。
コロナの前なのでコロナ倒産では一切なく、なんでも1億を超える負債で倒産。
あのビジネスのここまで負債はあり得ないので、本業とごっちゃにでも
しているのでしょう。未払いが30万ちょいで済んだ僕はまだましですね…。
編集後記
ぎっくり腰やってもうた涙 3年振りです。もう完全なるアラフォーだから治りが悪そうで不安…。