
皆さんはフードバンクという組織をご存知でしょうか?
実は僕もここ最近初めて知ったのですが、生活が苦しい家庭に無償で食材を提供する団体で、
日本全国でこのような慈善団体が広がりつつあるようです。
そしてこれは裏を返せば、食べることすら苦しい人々が増えてきていることを意味すると思います。
テレビで取り上げられていた内容としては、何組かのシングルマザーの家庭が生活保護もしくはパートで
ギリギリの生活を強いられる中、このフードバンクによってどうにか食いつなげているというものでした。
今や6人に1人の子供が貧困層に位置づけられているとのことで、30人のクラスで5人と考えると驚きを隠せません。
このような貧困に関して、全く人事ではないと感じたと同時に、諦めなければ浮上のチャンスはあるとも思ってます。
そもそも、毎日の生活って何があってもおかしくない、常に不安定だなと思いませんか?
若い頃は感じにくいですが、突然病気や怪我になったら突然働けなくなる恐れがあるわけです。
貯金をしているにしてもいつかは尽きてしまうわけで、今日あることが明日当たり前ととかく考えがちではありますが、
これは極めて危険な、ステレオタイプな考えであるように感じています。
まして僕の場合は個人事業という更にハイリスクな生活をしているので、健康管理には気を遣っています。
何か起きたらそれはそれで受け止めるしかありませんが、危機意識を日々持って暮らしているわけです。
とはいっても、諦めない気持ちがあれば少々の困難は乗り越えられるとも思っています。
ろくな仕事が無いという声もちらほら聞きますが、その多くは探し方が甘いか仕事を選り好みしていると感じます。
僕も実はアルバイトを続けているのですが、昨年ハローワークに出向いた際はこだわって調べました。
日中をバイトにつぎ込んでしまうとそもそも本業の時間が失われて本末転倒となるわけで、
夜間でしかも大して仕事がない宿直を選択しましたが、今となってみれば良い選択だったと思っています。
勿論、子供がいる方には適切ではないことは承知していますが、ライフスタイルに合わせた仕事を選択することが大切で、
何となく近くにあるからスーパーに勤めたりするとがんじがらめになってお金も貯まらないなんてことも起こり得るわけです。
少し話がずれてきたので本題に戻しますが、貧困層が増加する現代社会はまさに悪循環だと思います。
お金が無いから節約するだけならまだしも、お金が無いから生活保護を申請するとなるとそれだけ国の財源が減ることになります。
(細かい事を言えばどんどんお金を使えばその分企業は潤ってそれが好景気に繋がるのですが、ここではその点は省きます。)
国の財源を増やすために消費税を上げたにも関わらず、生活が苦しくなって生活保護の申請者が増えるようでは話になりません。
更に、高齢者が年々増加するにつれて保険に費やすお金も加速度的に増えてきている現実を直視しなくてはならないと思います。
そんな明日の見えない日本であるが故に、貧困した生活を送っていると感じる人が果たして希望を持てるとは到底思えません。
僕も生まれてこの方裕福な暮らしなど一度も経験したことはありませんが、少なくとも貧乏だと自分が感じたことは幸いなことにありませんでした。
人によっては苦しさをばねにのし上がるという考えも一理あるとはいえ、教育の観点から捉えると「負の連鎖」の可能性は排除できないと思います。
テレビで特集されていた家庭の小6の女の子も、「とにかく働きたい」と語っていましたが、正直行く末は安泰ではないと思わざるを得ません。
未成年で更に女の子となると、真っ当ではない仕事に進んでしまうリスクは高いでしょうし、賃金が他より高いからこそ余計にです。
誤解を恐れずに言えば、雇われ人でかつ水商売が絡んでくる仕事に明るい未来は無いと僕は強く思っています。
それでも自分を見失わずに一所懸命働く意欲があるならば、赤の他人に否定する権利はないことも理解してはいます。
そんな中、フードバンクとは別で希望の持てる団体の存在も知ることが出来ました。
週に1回~程度、お金が無くて塾に通えない子供達に無償で勉強を教える組織です。
何が重要かと言うと、結局のところ教育ありきで人生は決まってしまうということです。
勉強が出来れば良い大学に行くチャンスが生まれる事以上に、勉強する習慣を身に付くことに意義があると思います。
毎日の生活に不満を持ってしまうと、どうしてもそれに不満を持って非行に走る子供達が増えてしまいます。
そして、一度道を外れると中々抜け出せなくなってしまい、苦しい人生を歩まざるを得ない現実が待ち受けています。
大学へは行かないとしても、資格取得や公務員試験等人生の可能性を高める上でも、
幼い内に勉強する習慣を持つ機会を与えるこのような組織に心から拍手を送りたいです。
どの芸人の方が言われたか忘れましたが、「生きてるだけで丸儲け」という言葉に僕は賛同しています。
過度にポジティブになる必要はないですが、決してマイナス思考で生きることが是とは思っていません。
どんな人でも苦労する時は必ずありますし、悲しみや辛い経験を乗り越えてこその人生に深みがでるのかとも感じます。
そして、しんどい時に誰かがフォローできる社会こそ、これから日本が目指すべき道だと願っています。
編集後記:
現在僕は複数の社会団体に参加させて頂いていますが、自らの視野を広げる良い機会になっています。
先日から地域振興の団体へも加入させて頂くことになり、今日が丁度初参戦の日となります。
1人でできることはちっぽけですが、みんなが集まれば足し算ではなく掛け算のパワーに変わると思っていて、
日々精進すると共に、何か自分の色を出して貢献していきたいです。