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2019 元気フォーラム講演会

先日所属する山口県中小企業経営者協会の主催をする元気フォーラムというイベントへ参加すべく山口県長門市の湯本観光ホテルに行って参りました。湯本観光ホテルに行く前に長門市付近の観光地を簡単に巡ったのですが、僕自身は約6年ぶりだったんですけれど観光気分を味わうことができました。

そしてその元気フォーラムの今回の企画は、2019年はラグビーワールドカップが日本で開催されて、ラグビー日本代表がベスト8をを達成することができたということで、元ラグビー日本代表の講演会が開かれました。今回講演されたのは、野沢武史さんという方ですが、ちょうど私が東京外国語大学ラグビー部でプレーをしていた頃ょっと上なんですけど慶應義塾大学を卒業されて神戸製鋼に所属し、日本代表にも選ばれたという素晴らしい選手でした。

ポジションも私と同じフランカーなんですが、身長もそれほど大きくないのにも関わらず激しいタックル、激しいアタックそしてキャプテンシー全てを兼ね備えた素晴らしいプレーだったっていうことを今でも覚えています。

そんな方の講演ということででかつ私がもうここ6年所属している中小企業経営者協会中小企業経営者協会のイベントということ山口県周南市から長門市まで 経営者協会の周南支部のバスを利用してはるばる約3時間弱の旅をしてきました。

で前置きはなくなってしまうので本題に行きたいんですが、今回野沢武史さんの講演のテーマが「ラグビーから学ぶこと」でした。 ラグビーワールドカップが開かれたということで日本全体が全くラグビーを知らなかった人や知っていても興味がなかった方々もラクビーって面白いじゃんっていう風に思ってくださっているという、今まさにちょうどそういう時期だと思っています。

もうかれこれ約20年間ラグビーを近くにしている私からすると、こういうことは本当に初めてのことで1980年代で言えばスクールウォーズといったテレビ番組もあったりしてラグビー人気っていうのはあったようなんですが、90年代2000年代ともちろんラグビー協会もトップリーグあるいは大学ラグビー、高校ラグビーを盛り上げることは全く 何もしていないとは思っていません。

ただやっぱりラグビーというのはどうしてもマイナーな競技の代名詞として 存在しているしかつその怪我をするということで必ずしもその子供にさせたくないっていう部分があるのは否定できないのかなというのは思います。それはそれとして、今回ラグビーが日本に根付くきっかけになったワールドカップを紐解いていくという意味で今回の野沢武史さんが講演を約1時間半程度開いた中で、私自身が一番の興味深く感じたのはラグビーというのは、「役割、強み、理解」この3つを代表の各選手に意識付けるというところであるという事でした。

まず役割というのは、ラグビーは15人でするスポーツなんですけれどもざっくり分けると1番から8番までがフォワードで9番から15番がバックスという風に分かれています。もうちょっと細かく言えば1から8の中で1から5がスクラムを本気で専念するポジションで6から8はバックアップレイヤーかつバックスよりのプレイをするわけです。私はその中でも7っていうポジションだったのでフォワードとバックスのその間に位置していました。

9から15がバックスでボールを供給する立場が9番であるスクラムハーフ、そして10番が日本代表で言えば田村選手に当たり彼はまさに15人にするためにいかにいいキックを蹴ったりボールを放ったりというのを頭でどれがベストかどれがベターかというのはコントロールするそれがスタンドというポジションです。

そして11番と14番11から15の中で11から14と11と14というのがウイング左と右は晴れですねぶりの晴れという風な真の日本語になるんですけれどもにあたって12時予算はその11と10の間に入るセンターというポジションでそして最後の砦という風にも言われるんですけれども15番がフルバックっていう風に編成されています。

ではそういった役割というか各ポジションにもあるんですけれども最近のそのラグビーというのはその1から15という風な今私が申し上げた役割以外にも新しい分かり方があるというのがすごく衝撃的でした。

バグ、フィッシュ、バードと英語読みなんですけどバグは虫、 フィッシュは魚、バードは鳥になるわけですが、バグがFW、フィッシュが9,10番,そしてインサイドセンター12番で、バードが残りのフォワードとバックスバグとバード別れるんですけれど、走れるポジションである6,7,8というのと1~5がうまくその混在してバードで分かれて、陣地を左から右までうまく各ポジションの人間が相手の陣地を奪って最後までトライを奪っていく編成になるということでした。

また、日本チームの強みというのがパスっていう風におっしゃっていました。やはり手先が器用だからできるプレーを動画を利用しながらこの局面でそのパスを放る技術というのは他の外国チームには難しく、ジャパンの完成度というのはパスの完成度というのはなかなか伝統芸能に限りなく近いとおっしゃっていました。

ラグビーのは面白味っていう部分で言えば「アンストラクチャー」という言葉を最近よく耳にすると思うんですが、日本語に当てはめると定まっていないとでも訳せるのかと思います。簡単に言えば、ラグビーボール楕円形の形状をしていることもあって、特にキックを蹴るとそのボールがタッチの内側で落ちるのか、それとも相手がキャッチするのか、もしかしたら転がってボールの争奪が発生するかもしれない、これがアンストラクチャーの状態です。

で、今の日本代表が究極まで突き詰めたのが、攻撃時におけるアンストラクチャーをもストラクチャーの状態に導く事。つまり、相手にアタックを仕掛けて、その時発生しうる局面を限りなく全てパターン化して、1つの局面が終わって次にどういう動きをするのか、そしてその後どういう動きをするのかっていうところまで、どこまでその相手の後の動きまで想像し、理解した上で最終的なトライまでプレイをするかっていうところに重きを置くという内容でした。

また、最近のラグビーではフェーズを重ねる中で、キック以外でも攻撃側のペナルティーによって相手にボール権を奪い返される局面もありますし、何が起こるか分からないのですが、リスクをいかに減らしてアドバンテージをいかに大きくして陣地獲得をし続けるか、攻撃を続けるかっていうところが現在のトップチームの最も重視している点であるとのことでした。

今回ラグビー日本代表がベスト8という結果を残し、次のワールドカップフランスワールドカップ以降もステップアップしていくためには何が必要かという点も簡単に教えて頂いたのですが、ジュニアのレベルからどれだけバックアップしていくかが重要だという話でした。

野沢さん自身が中学生のジュニアチームのトップ代表の指導者をなさっていたり、もしくは女子ラグビーのアドバイザーをなさっていたりとかあるいは少年院を訪問してその中で将来刑を終えてえラグビーをプレーをするような金の卵のような存在を探すこともなさっているとのことで、それも非常に興味深く感じました。

若手の土台があってこそ本当のラグビーの底上げになるという点に私もすごく共感します。外国人選手をうまく利用して、バランスを取ってチーム編成をしてきたことで代表の強化がされたことは事実ではあるのですが、やはり日本人が上位チームのプレーヤーに戦って勝つのは大変見応えがありますし、日本代表の中での戦いでもあってもおかしくはないと感じます。現状としては外国人選手の方が適性があるポジションは特にフォワードにあるんですがその中でも日本人が外国人と切磋琢磨してポジションを奪い取ってほしいなと個人的には思っています。

やっぱりそのラグビーはマニアックな、マイナーなスポーツで よく分からないから興味が沸かないという悪循環になっていたのは否めないと思っています。今回のW杯を通じて多くの人がちょっとラグビーに興味を持ち始めていて、キック格好いいなとか、タックル激しいなとか、子供の大学のチームが強いとか、そういったちょっとしたことでラグビーって身近な存在になると信じています。

今後更に強いチームを作り上げていくためには、草の根のラグビー人気を根付かせていく事が大変重要だと感じていて、僕自身もラグビー経験者として地元である山口県のラグビーを盛り上げるために何かできたらなと本当に思っています。

僕は現在36歳なんですが、38歳から試合に出れる環境があるのでそれもすごく楽しみです。大学時代正直お荷物プレイヤーだったんですが、これからちょっと鍛え直して、一応強みであるスタミナをを生かしてラグビーをプレーするのも面白いなっていう風に改めて思えるような生活をしていきたいなっていう風に思っています 。またそれに並行して、小学生を教える事も担えたらなんて考えていたりします。

今回もブログは以上になります。本当にあの野澤武史さんというラグビー元日本代表の話を聞けて非常に貴重な時間でした。大変気さくな方で、後の懇親会でもいろいろお話をさせて頂きました。ラグビー選手の凄いなって思う事の1つに、実績が物凄いある選手でも本当に気さくで 片意地を張っていない点です。

他のスポーツだと俺はすごいんだ的なオーラを出す人もやっぱりいらっしゃると思いますが、それはスポーツに限らずどの世界でもそうなんですけどそうじゃないよなっていう風にあるのは誰でも思うところです。ラグビーで仕事をなさってる方で全然そういう人って見たこともなくて本当に紳士のスポーツだなっていう風に改めて思わせて頂いた機会になりました。

来週末には私の母校である東京外国語大学ラグビー部の90周年の総会があり、金銭的には余裕はないのですが、時間的な余裕が恵まれたということで今年2回目の上京をして来るつもりです。また、僕がの社会人時代に所属した郵船航空サービスのラグビー部時代からの親友達とは浴びるほど酒を飲むのも今から本当に楽しみです。僕の人生は東京で作られて今があるという風に思っています。

僕にとってラグビーは人間関係を構築してくれる本当に尊いスポーツです。他の競技をやったことがあるものの、大学以外で誰とも関わっていません。人間性に原因があるのかもしれないんですが、これからもこのラグビーの繋がりを大切にして生きていきたいと思います。