こんな方におすすめ
- 中国輸入ビジネスに興味はあるが、実態がよく分からず踏み出せない方
- 「誰でもできる!」という謳い文句に少し疑問を感じている方
- 既に輸入を始めているが、トラブルや規制でつまずいている方
目次
はじめに
中国輸入ビジネスに15年関わってきた中で、山あり谷あり、多くの経験をしてきました。この記事では、僕自身の経験をもとに、「中国輸入って実際どうなの?」という疑問に正直にお答えします。「中国輸入って稼げるらしいよ」「誰でも始められるって本に書いてた」――そんな言葉を聞いたことはありませんか?
僕自身も15年以上中国輸入ビジネスに関わってきましたが、「誰でも簡単にできる」とは決して思いません。
本記事では、リアルな現場の視点から、中国輸入ビジネスの本当の姿、知られざる規制の壁、そして成功のための現実的な視点をお伝えします。
規制だらけの日本市場:売れるものも売れない現実
日本で中国商品を販売する上で最大の壁は、「規制の多さ」です。
本来なら売れるはずの商品でも、「このマークがないからNG」「表示が足りないから販売不可」など、細かい制約に阻まれてしまいます。
海外では新しい商品がスムーズに流通する一方、日本は「既得権益」や「安全第一」の名のもとに、後発組が不利になる仕組みが根強いと感じます。
“早い者勝ち”の限界と、品質・価格のジレンマ
たしかに「早く始めたもん勝ち」という面はあります。
でも、それは必ずしも正しいとは思いません。
品質が不確かだったり、価格だけで勝負するビジネスは長続きしません。
実際、中国から輸入しても日本国内で似たような商品が出回れば、差別化が難しくなります。僕のような「貿易商」という立場では、メーカーにならない限り、いずれ限界が来るのかもしれません。
「誰でもできる」は嘘だ:語学・手続き・トラブルの壁
よく「中国輸入は誰でもできる」と言われます。
でも、これは正直言って幻想です。
現地に行って買い付け、輸入して販売する――口で言うのは簡単ですが、語学・交渉・税関・販売後の規制対応など、障壁は山ほどあります。僕は言語の壁はありませんが、それでも初期は何度もつまづきました。
本当に必要なのは「包括的サポート」
もし僕が誰かのサポートをするなら、以下のすべてをカバーします。
-
現地買い付けの段取り
-
輸出時・日本側税関でのトラブル回避
-
日本の法規制への対応
-
売った後の顧客対応・リスク管理
「売ったら終わり」ではなく、「販売後まで」トータルで面倒を見ることが、中国輸入ではとても重要なんです。
安易に手を出すと“犯罪者”になるリスクも
輸入は手軽に見えて、実は非常に危険な領域でもあります。
薬機法・食品衛生法・ワシントン条約など、知らずに違反すれば最悪、裁判や刑事罰に発展することも。
「簡単に儲かる」なんて話は信じない方がいい。軽い気持ちで始めると、取り返しのつかない事態になります。
最初の頃はラッキーだっただけ
僕が始めたのは2009年ごろ。
当時は今ほど規制も厳しくなく、運良くトラブルもほとんどなかったです。
でも今は違う。輸入ビジネスを始めるなら、常に「リスクが潜んでいる」前提で動かないと足元をすくわれます。
おわりに:今後について
現時点でコンサルなどをやるつもりはありませんが、「不安が強い」「本当にやりたいけど一歩踏み出せない」人がいれば、相談には乗るかもしれません。
輸入ビジネスは「夢」が語られがちですが、現実はシビアです。
だからこそ、正しい知識と経験をもとに、地に足をつけて取り組むことが大切です。
FAQ(よくある質問)
Q1. 本当に中国輸入って“誰でもできる”んですか?
A1. 正確に言えば「やろうと思えば誰でもできる」が、「継続して稼ぐのは誰でもできるわけではない」です。言語、規制、販売後の対応などのハードルが現実に存在します。
Q2. 日本の規制ってそんなに厳しいの?
A2. はい。薬機法、食品衛生法、電気用品安全法など、見落としがちな規制が多く、違反すると罰則があります。
Q3. メーカーじゃなくても差別化はできますか?
A3. 可能ですが難易度は高めです。品質・説明・アフター対応で信頼を積み上げるなど、戦略的な工夫が必要です。
まとめ
-
中国輸入は**誰でも「始められる」**が、継続して成果を出すには専門知識と経験が不可欠。
-
日本の規制は海外と比べて厳しく、「売れる商品でも売れない」リスクがある。
-
「早い者勝ち」ではなく、品質と差別化、そして販売後の対応力が重要。
-
簡単そうに見えて、輸入ビジネスには重大な法的リスクも潜んでいる。
-
正しい知識と現場感覚を持つことが、長く安定して続ける鍵になる。