こんな方におすすめ
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副業や独立に興味があるが、行動を起こせずにいる方
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輸入ビジネスを始めたいが、最初の仕入れが不安な方
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失敗を恐れてビジネスの世界に踏み出せない方
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他人の体験談からリアルなヒントを得たい方
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成功の裏にある“行動”と“失敗”の重要性を知りたい方
副業や独立を目指す人にとって、「最初の一歩」は思った以上に大きな意味を持ちます。頭の中では何度も想像しているのに、実際に行動に移すまでには時間がかかる──そんな経験、誰にでもあるのではないでしょうか。僕自身も、長年「輸入ビジネスに挑戦したい」と考えながらも、実際に一歩踏み出すまでは多くの迷いや不安を抱えていました。この記事では、僕がどんな経緯で行動を起こし、実際に輸入ビジネスを始めたのか、そのリアルな体験を共有していきます。成功も失敗も包み隠さず語ることで、同じように迷っているあなたの背中を少しでも押すことができたら幸いです。
目次
頭の中だけで完結していた「理想のビジネス」
僕がビジネスに興味を持ち始めたのは20代後半。当時はネットで「副業」「輸入」「在宅で稼ぐ」といったキーワードを検索しまくっていました。ブログやSNS、YouTubeなど、成功者の体験談を読み漁って、「自分にもできるかもしれない」とワクワクする毎日。でも、そこから何もしないまま時間だけが過ぎていったんです。
何度もノートに事業計画を書いたし、仕入れ先を調べたりもした。なのに、なぜか「購入ボタン」を押せない。心のどこかで「やっぱり失敗するかもしれない」という恐れが消えず、知識だけがどんどん増えていく状態でした。頭の中では「こうすれば売れる」「こうやって利益を出す」と理屈は組み立てられるのに、現実は一歩も進んでいなかったのです。
僕にとってこの状態は、非常にフラストレーションが溜まるものでした。周りが少しずつ行動して成果を出しているのを見ると、焦りも生まれます。でも「焦って変なことをして失敗したくない」というブレーキも同時に働く。まさに“慎重すぎる性格”が裏目に出ていた時期です。今思えば、そこで最初の一歩を踏み出すには「ある種の勢い」が必要だったのだと思います。
アナ雪の映画フィギュアがくれたきっかけ
そんな僕がついに一歩を踏み出したのは、2009年のある日でした。当時、「アナと雪の女王」が日本で大ヒットしていて、キャラクターグッズが次々と話題になっていました。ある日、eBayで偶然その関連フィギュアを見つけたんです。なぜか「これは今なら売れるかもしれない」という直感が働き、「とりあえず買ってみよう」という気持ちになったんです。
それは完璧な準備を整えた後の購入ではありませんでした。どちらかというと、ちょっとした衝動買いに近い。けれど、その“勢い”が、僕にとっては何よりも大きな意味を持っていたんです。
実際に仕入れてみると、想定どおり売れた商品もありましたが、まったく売れない商品もありました。在庫として長く残ってしまったものもあり、それは今でも倉庫に眠っているくらいです。損益を正確に出せと言われたら、たぶんトントンか、むしろマイナスかもしれません。
でも、不思議と後悔は一切ありません。なぜなら、その最初の仕入れがなければ、今の自分にはつながっていなかったから。何より「実際に仕入れて売ってみた」という経験が、想像以上に自信になったのです。やってみたことで、「あ、案外やれるかも」と思えるようになった。ビジネスの本質は知識や情報ではなく、やっぱり“実行力”なのだと強く実感しました。
「失敗しても意味がある」と気づけた瞬間
僕の倉庫には、あのとき仕入れたフィギュアのいくつかが、今も箱に入ったまま眠っています。16年の時を経て、もしかしたら今のほうが高く売れるかもしれない。でも、僕はそれを売ろうとは思いません。なぜなら、それは“結果が出なかった商品”というより、“自分の原点”だからです。
当時の僕にとって、最も大きな壁は「失敗への恐怖」でした。でも、いざやってみると「失敗しても死ぬわけじゃない」「むしろ、学べることがたくさんある」と気づいたんです。たとえ不良在庫が出ても、それは「このジャンルは難しい」というデータになるし、価格設定の甘さも学べる。輸入コストや関税の計算も、実際にやってみなければピンと来ないことばかり。
この最初の“失敗と成功の混在した体験”こそが、次のステップへ進む糧となりました。今では、あのフィギュアがもたらしてくれた教訓が、あらゆる仕入れ判断に活きています。成功だけを追い求めるより、失敗もセットで受け入れる柔軟さ──それがビジネスの本当の醍醐味なのだと、今では胸を張って言えます。
❓FAQ:輸入ビジネスを始める前によくある質問
Q1. 輸入ビジネスって誰でも始められますか?
A. はい、始められます。
特別な資格は必要ありません。個人でも、開業届さえ出せばビジネスとして成立します。最初は副業感覚でも問題ありません。ただし、税金や通関、法律に関する基礎知識は最低限必要です。
Q2. 初心者が最初に仕入れるときのコツはありますか?
A. 小ロット・リスクの少ない商品から始めましょう。
高額商品や大量仕入れは避け、テスト販売できる少量で、販売相場のあるもの(たとえばキャラクターグッズや日用品)を選ぶと失敗リスクが低くなります。
Q3. 仕入れ先はどこを使えばいいですか?
A. 代表的な仕入れ先は「Alibaba」「1688」「eBay」などです。
中国輸入では「1688」、欧米輸入なら「eBay」や「Amazon.com」も使えます。ただし、信頼できる業者かどうかの見極めが重要です。
Q4. 海外から輸入する際、関税はかかりますか?
A. はい、一定条件を満たせば関税や消費税がかかります。
商品や金額によって税率や通関手続きが異なるため、事前に調べておくことが重要です。慣れるまでは通関業者やフォワーダーに相談するのもおすすめです。
Q5. 売れ残った在庫はどうすればいいですか?
A. 別の販路(ヤフオク、メルカリ)や値下げで処分可能です。
どうしても売れない場合は、不用品回収業者に出すなどの手段もあります。ですが、在庫が残ることは「次回の仕入れ精度を高める材料」になるので、むしろ貴重な学びだと捉えることが重要です。
Q6. 「最初の一歩」が怖いのですが、どうしたらいいですか?
A. 少額・失敗しても痛くない範囲で「試す」ことが最善の解決策です。
頭の中で考え続けるより、まずは小さなアクションを起こしてみること。完璧を目指すより、動きながら学ぶ姿勢が大切です。
まとめ
どれだけ優れた知識や情報を持っていても、それを「実行に移さなければ」意味がありません。僕が輸入ビジネスを始めたのは、わずかなきっかけと勢いにすぎませんでしたが、それでも「やってみた」ことで、自分の世界が大きく広がりました。うまくいかないこともありましたが、それさえも貴重な学びとなり、今のビジネスの土台になっています。
どんなに小さなことでも、最初の一歩を踏み出せた人だけが「その先の風景」を見ることができます。あなたも、もし何かにチャレンジしようとしているなら、ぜひその一歩を恐れずに踏み出してみてください。それが、未来を変える最初の“スイッチ”になるかもしれません。