本サイトの記事内に広告が含まれる場合があります。 スキルアップあるある 副業あるある 貿易あるある

輸入ビジネス黎明期の検索難航を振り返る ― スマホ台頭前の環境下での挑戦と工夫

中国輸入貿易15年 内山剛

中国輸入販売歴10年目。41歳。Amazon、楽天他サイトにて販売。最高月商280万円。

新卒で業界3位の通関業者(フォワーダー)入社。某大手ロボットメーカーや某超有名化粧品メーカー等担当し幅広い経験。

転職後、輸出担当やHP制作を経て独立。某大手100円ショップの卸売業者との縁があり、中国やベトナムに滞在し現在に至る。

詳しくは代表プロフィールをご覧ください。

こんな方におすすめ

  • ネット検索に頼りすぎて不安な方
  • 副業として輸入を検討している方
  • 経験者の原体験を知りたい方

今でこそスマートフォンひとつで世界中の情報にアクセスでき、海外のサプライヤーともリアルタイムで取引が可能になりました。しかし、16年前に私が輸入ビジネスを始めた当時はまったく環境が違いました。スマホはまだ一般的でなく、連絡手段は限られ、検索も不便で時間ばかりが過ぎていく時代。にもかかわらず、私は中国から商品を仕入れて小さな一歩を踏み出しました。

本記事では、当時の「検索難航」の実態を振り返り、現在の環境との違いを浮き彫りにしながら、これから輸入ビジネスを始める人へのヒントをお伝えします。

スマホもなく検索が難しかった時代背景

16年前といえば2009年前後。当時はiPhoneがようやく日本で発売され始めた頃でしたが、まだまだガラケーが主流で、ビジネス用途でスマホを活用する人はほとんどいませんでした。今のようにLINEやWeChatでサプライヤーと気軽にやり取りできる環境はなく、検索自体も限られた情報源に頼るしかなかったのです。Google検索はすでに存在していましたが、海外の仕入れに関する日本語の情報は極めて少なく、「輸入ビジネス」というキーワードで検索しても体系立てたノウハウにはほとんど出会えませんでした。

私は夜な夜なパソコンに向かい、翻訳サイトを片手に中国語のサイトを開き、商品ページを解読してはメールで問い合わせを送るという作業を繰り返していました。チャット機能もありましたが、接続は不安定で、やり取りが途中で途切れることもしばしば。調べるだけで何時間もかかるのが当たり前で、「検索に時間を奪われる」こと自体が当時の大きなハードルだったのです。


中国への買い付けと届いたダンボールの現実

インターネット検索が不便だった分、現地へ直接買い付けに行くことも珍しくありませんでした。私も中国の市場に足を運び、商品をまとめて購入しました。しかし帰国して数週間後に届いた段ボールを開けてみると、期待と不安が入り混じった瞬間が待っています。中国特有の柔らかい段ボール箱がいくつも積まれ、中身を確認すると「これは売れる」と思ったものもあれば、「なぜこれを選んだのか」と頭を抱えるものもありました。

仕入れは一度に数十から数百単位で、1個や2個では買えないのが普通。つまり失敗した時のダメージが大きいのです。さらに返品のハードルは高く、クレーム対応も容易ではありませんでした。それでも「実際に届く」という経験はネット検索以上に大きな学びとなり、商品の品質や現地の感覚をつかむ貴重な訓練の場となっていました。いま振り返れば、段ボールに悲鳴を上げた日々こそが、現在の自分の判断力の基礎になっていると実感します。


海外決済と国際送金のハードル

現在はアリババやタオバオでもクレジットカード決済やオンライン送金が一般化し、安心して取引が可能です。しかし当時は事情が大きく異なりました。VISAカードを持っていたものの、すべての取引で利用できるわけではなく、アリババではカードが通らないケースも多かったのです。そのため、銀行の窓口から国際送金を行うことが頻繁にありました。送金には数日から1週間かかり、手数料も数千円単位。今の感覚でいえば非常に非効率でリスクも大きい方法です。

さらに「本当に商品が届くのか」という不安は常につきまとい、詐欺に遭う可能性もゼロではありませんでした。それでも私は、裏技的に仲介サービスを使ったり、小ロットが可能な業者を探したりしながら工夫を重ねました。決済の苦労は確かに大きかったですが、その過程で「信用できる業者を見極める目」を鍛えられたのは、今でも役立つ大きな財産です。

FAQ(よくある質問)

Q1. 今と昔で輸入ビジネスの一番の違いは何ですか?
A. 最大の違いは「検索環境と決済手段」です。昔は情報が乏しく、検索に時間がかかりました。さらに国際送金が主流で、手数料も高額でした。今はスマホ一つで調べられ、クレジットカードやアリペイなど便利な決済方法があります。

Q2. 初心者はまず何から始めればいいですか?
A. 最初は「少ロットから試すこと」です。今は代行業者や小口対応のサプライヤーが増えているので、無理に100個単位で仕入れる必要はありません。経験値を積みながら徐々に拡大するのが安全です。

Q3. 昔のように失敗は避けられませんか?
A. 完全に避けることはできません。ただし、今はレビューやSNSでの情報共有があるため、信頼できる業者を選びやすくなっています。小さな失敗を経験しながらリスクを最小化するのが現実的です。

Q4. 国際送金はまだ必要ですか?
A. 基本的には不要です。現在はアリババやタオバオでもカード決済や第三者決済サービスが一般的になっており、安心して利用できます。ただし特殊なケースでは送金が必要になる場合もあるので、準備しておくと安心です。

Q5. この記事を読んで自分にもできそうと思いました。どんな心構えが必要ですか?
A. 「便利な環境に甘えすぎないこと」です。今は参入しやすい分、競争も激しいため、調査力や交渉力がカギになります。昔のような不便さを知ることで、現代の有利さを活かせるマインドを持てるはずです。


まとめ

輸入ビジネスを始めた当時、検索は遅く不便で、決済も不安定、そして仕入れの失敗は避けられませんでした。しかし、その「不自由さ」があったからこそ、一つひとつの判断に真剣になり、経験が血肉となったのだと感じます。現在はスマホやオンラインサービスが充実し、初心者でも短期間で成果を出しやすい時代になりました。

しかし裏を返せば、便利さゆえに経験を飛ばしてしまい、リスクの本質を見誤ることもあるかもしれません。だからこそ私は、16年前の検索難航の時代を思い出すたびに「苦労は決して無駄ではない」と強調したいのです。輸入ビジネスに挑戦する皆さんも、便利さの裏にある本質を意識しながら、一歩ずつ積み重ねていってほしいと思います。

 

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

中国輸入貿易15年 内山剛

中国輸入販売歴10年目。41歳。Amazon、楽天他サイトにて販売。最高月商280万円。

新卒で業界3位の通関業者(フォワーダー)入社。某大手ロボットメーカーや某超有名化粧品メーカー等担当し幅広い経験。

転職後、輸出担当やHP制作を経て独立。某大手100円ショップの卸売業者との縁があり、中国やベトナムに滞在し現在に至る。

詳しくは代表プロフィールをご覧ください。

-スキルアップあるある, 副業あるある, 貿易あるある