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100円ショップの裏側に潜むリアル:韓国人社長とのビジネスに惹かれた7年前の記憶【第1話】

中国輸入貿易15年 内山剛

中国輸入販売歴10年目。41歳。Amazon、楽天他サイトにて販売。最高月商280万円。

新卒で業界3位の通関業者(フォワーダー)入社。某大手ロボットメーカーや某超有名化粧品メーカー等担当し幅広い経験。

転職後、輸出担当やHP制作を経て独立。某大手100円ショップの卸売業者との縁があり、中国やベトナムに滞在し現在に至る。

詳しくは代表プロフィールをご覧ください。

人はある日、ふとしたきっかけで人生のレールを踏み外す。もしかするとそれは「道を間違えた」と思うような瞬間かもしれないし、あるいは後から振り返って「必要な遠回りだった」と思える経験かもしれません。私にとってのその瞬間は、7年前、2017年のある日でした。

突然の連絡、意外な再会、そして100円ショップに商品を卸す韓国人社長との出会い。それは、輸入ビジネスをすでに自分なりに回していた私にとって、まったく想定外の展開でした。

このブログでは、その体験を「第1話~第3話」に分けて語っていきます。今回は【出会いと決断編】。どうぞお付き合いください。


■ 偶然の再会が引き寄せた「第二の人生」への誘い

きっかけは本当に突然でした。Uターンして山口県で暮らしていたある日、かつての同僚から数年ぶりに連絡が来たんです。内容はこうでした。

「今度、輸入系のビジネスを始めようと思ってるんだけど、手伝ってくれない?」

正直、何かピンと来るものがあったわけじゃない。けれど、そのタイミングが妙に噛み合っていたんですよね。というのも当時の私は、中国輸入ビジネスをそこそこ安定して回せていたものの、どこか「このままでいいのか」と思っていたところだったんです。

もちろん、その話がどれほど真剣なものなのかは、当初はわからなかった。だけど、話を聞いているうちに、自分の中で「もう一度、違う世界を見てみたい」という気持ちがじわじわと湧き上がってきました。

話をくれた方とは、数年前に山口県のある中小企業で一緒に働いていた関係です。営業力に長けていて、人とのつながりが深く、個人的にも信頼していた人物でした。そんな彼が、「広島で、新しい輸入の商流を作る」と言う。信じてみたいと思ったんです。


■ 韓国人社長との出会い|「この人は只者じゃない」と感じた瞬間

彼を通じて紹介されたのが、今回のキーパーソンとなる“韓国人のボス”でした。

第一印象? 正直、圧倒されました。いわゆる“オーラ”があるというやつです。言葉はやや拙くても、話し方がとにかく堂々としている。目線、声のトーン、沈黙の使い方、どれもが自信に満ちていて、「この人、絶対に何かやってきた人だ」と感じさせられました。

驚いたのは、彼が卸していた先。誰もが知っているあの100円ショップチェーンの卸元だったんです。しかも外国人がそのポジションを築いていたということに、衝撃を受けました。輸入業界を15年以上やってきた私から見ても、それはなかなか実現できることじゃありません。

「外国人なのに」と思う気持ちと同時に、「この人、商売の筋が違う」と本能的に感じてしまったんですね。

一方で、私に声をかけてくれた同僚の話しぶりが、少しずつ気になりはじめていました。誰かの悪口から入る会話、話の焦点がぶれている説明…。それに比べて、この韓国人ボスの話は簡潔で、かつ目指すビジョンが明確でした。

そして私は、ボスの方を選びました。


■ 200万円の出資と“ゼロ”から得た、かけがえのない経験

ビジネスに本格的に関わるため、私は広島に引っ越しました。住む場所も整え、輸入から卸、商品管理まで、現場で一通り学びました。気がつけば自分でもびっくりするくらい、お金も時間も注ぎ込んでいたんです。

実際、最初に入れた出資額は200万円。これ、ビジネスをしたことがある人なら分かると思うんですが、「決して安くない」けど「やるならこのくらいは必要」という額。もちろん生活費や飲食代、現地滞在費、通信費などの支出もそこに含まれました。

で、どうなったか?

結論から言えば、200万円は“ゼロ”になりました(笑)。いや、笑えるほど痛かったわけじゃないんです。不思議と後悔はない。なぜなら、それ以上に得たものがあったから。

広島での生活、韓国人社長の考え方、人間関係の難しさ、商談でのリアルなやりとり。これらの経験は、今でも私のビジネスの基盤になっています。

特に、外国人がどうやって日本の商流に入り込んでいるか、その裏側を見ることができたのは非常に大きかった。普通の輸入業者では見られない風景でした。


■ 最後に:本当の“カオス”は次回から始まる。

物語はここで終わりません。実はこのあと、ビジネスは予想以上のカオスへと突入していきます。

登場人物が増え、利害が交錯し、裏切りや対立が渦巻くことになります。ある意味、ビジネス漫画よりもリアルな展開が続くわけですが、それはまた次回。

「どうしてそんなに割り切れたんですか?」
「200万がゼロになって後悔はなかったんですか?」

そういう疑問にも、今後の記事で触れていきたいと思います。


まとめ:金よりも“熱”を得た日々があった

7年前に私が選んだのは、損得勘定よりも“熱”でした。何かを信じて動いた日々、何度も迷いながら、でも確かに得たものがある。

確かに、ビジネス的にはうまくいかなかった部分もあります。出資した200万円は戻らなかった。でも、人として、ビジネスマンとして、大きく成長できたという実感があります。

もし、あのとき挑戦していなかったら、今の自分はありません。

第2話では、広島で巻き起こった“カオスな現場”について赤裸々にお話していきますので、ぜひ続けて読んでいただけたら嬉しいです。

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中国輸入貿易15年 内山剛

中国輸入販売歴10年目。41歳。Amazon、楽天他サイトにて販売。最高月商280万円。

新卒で業界3位の通関業者(フォワーダー)入社。某大手ロボットメーカーや某超有名化粧品メーカー等担当し幅広い経験。

転職後、輸出担当やHP制作を経て独立。某大手100円ショップの卸売業者との縁があり、中国やベトナムに滞在し現在に至る。

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