こんな方におすすめ
- これから起業や副業を考えている人
- 人間関係や人脈で悩んでいる人
- 失敗を経験して次に活かしたいと考える人
人の人生において「誰と付き合うか」「誰のもとで学ぶか」という選択は、時に自分の進路を大きく変えてしまいます。私自身、これまでの仕事や事業のなかでいくつもの出会いと別れを経験してきました。そのなかでも特に印象深いのは、ベトナムで共同経営をしていた時期のことです。
結果として大きな成果を出すことはできなかったものの、そこで得た経験と学びは、今の私にとってかけがえのない財産となっています。今回は、その経緯と気づきを改めて振り返りながら、「人の選び方」についてお話ししたいと思います。
目次
松下幸之助の「愚痴」に対する批判的な考え方
1. 愚痴は成長を止める
松下幸之助は「愚痴を言う人間は運が悪い人」と見なしています。愚痴とは、結果や現実を受け入れず、他人や環境のせいにする行為です。これは自己成長を妨げ、改善への行動を遅らせる原因となります。
2. 愚痴は「責任転嫁」の象徴
彼の考え方では、すべては「自己責任」であり、他人や環境を責めても何も解決しません。愚痴は責任転嫁の表れであり、主体性を失わせます。そのような姿勢の人に未来を託しても、安定も成果も得られないと説いています。
3. 愚痴は周囲を巻き込み「不運」を呼ぶ
松下幸之助は「運が悪いと言う人とは付き合うな」と強調しています。愚痴を言う人はネガティブな空気を周囲に広げ、仲間や部下のやる気を削ぎ、結果的に組織全体に悪影響を及ぼすからです。愚痴は単なる自己表現ではなく、周囲の可能性まで狭める危険性があると捉えられています。
4. 前向きに受け入れる姿勢が大事
松下幸之助の思想では、困難や失敗が起きても「現状を受け入れて改善に努める」ことが重要とされます。愚痴を言う代わりに、次にどう動くかを考えることが成長につながり、成功を呼び込むと説いています。
出会いのきっかけと「誰に付いていくか」の重要性
私がベトナムでの共同事業に関わるきっかけとなったのは、前職で出会ったある先輩でした。私より年上で、同じタイミングで会社を辞めたその方から数年後に連絡があり、新しい事業に誘われたのです。100円ショップを経営する別の人物が絡んでおり、面白そうだと感じた私は地元から車で通いながら関わることにしました。
ここで強く意識したのは「誰に付いていくか」という点です。私は基本的に一人で行動するのが好きで、誰かの影に隠れておこぼれをもらうような生き方は好みません。それでも、この時は「結果を出している人」と「愚痴ばかり言う人」という二つの選択肢が目の前にあり、迷いながらも後者ではなく前者を選ぶことにしました。今振り返れば、その判断があったからこそベトナムでの事業経験という貴重な体験につながったのだと実感しています。
愚痴を言う人との縁を切る勇気
当時のもう一人の候補者は、いつも「運が悪かった」「タイミングが悪かった」と口にしていました。前職の経営者が倒れて事業が止まったことも「不運だった」と語り、責任を他人に求める姿勢が目立っていたのです。松下幸之助氏が残した言葉に「自分を運の悪い人間だと嘆く人とは縁を切れ」というものがありますが、まさにその通りだと今は痛感します。
愚痴を繰り返す人は、結局のところ自分で責任を取らず、他力本願な思考から抜け出せません。そうした人に付いていけば、一時的に安心感を得られるかもしれませんが、長期的に見れば自分の成長を止めてしまうでしょう。私はその時、直感的に「結果を出している人」を選びましたが、その判断は今でも正しかったと思います。
ベトナムでの共同事業と挫折、そして学び
ベトナムでの事業は順調とは言えませんでした。中国やベトナムを頻繁に行き来し、出資もしましたが、最終的に資金は戻らず、関わった人物の問題もあり、成果を出すことはできませんでした。表面的に見れば「失敗」と言えるでしょう。しかし私にとっては、そこから得た経験が非常に大きかったのです。
海外でのビジネスの難しさ、人間関係の見極め、そして「誰と手を組むか」で未来が変わるという現実を体感しました。仮に最初に声をかけてくれた人についていたら、国内で小さな事業をして、結局「儲からなかったね」で終わっていたはずです。大きな成果はなくとも、リスクを取って挑戦したからこそ得られた視野の広がりは、今でも私の糧となっています。
「自己責任」で生きる覚悟
この経験を通じて強く学んだのは、「最終的に人生は自己責任である」ということです。どんなに人に誘われようと、どんなに魅力的に聞こえる話でも、結果がどう転ぶかは自分の選択次第です。うまくいかなかったときに人のせいにするのではなく、それを受け入れて次に活かす。この姿勢がなければ、どんな環境に身を置いても成長は望めません。
愚痴を言い続ける人と過ごすか、それともリスクを負ってでも挑戦する人と共に歩むか。その分岐点に立ったとき、私は後者を選びました。その結果、金銭的には失ったものも多くありましたが、精神的にはかけがえのない財産を得られました。
まとめ
振り返ってみると、私がベトナムで経験した共同経営は成功とは言えません。しかし「誰に付いていくか」「愚痴を言う人とは距離を置く」「すべては自己責任」という大切な教訓を体で学ぶことができました。
人は環境に大きく影響されます。だからこそ、自分を高めてくれる人と一緒にいることが何より重要です。仮に結果が伴わなくても、その過程で得た経験は将来必ず役立つはずです。松下幸之助氏の言葉を胸に、今後も私は「運を嘆く人」ではなく「挑戦する人」と共に歩んでいきたいと思います。