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- これはダミーのテキストです
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近年、「輸入は国内で買うのと同じくらい簡単」というイメージが広がっています。クリックひとつで海外商品が届き、個人輸入もビジネス輸入もハードルが下がったように見えます。しかし――実際の現場では、法律・通関・国際物流の壁が当たり前のように存在し、「知らなかった」では済まないリスクが数多くあります。
私はフォワーダー(通関業者)として法律や物流の実務を学び、その後15年間輸入ビジネスを続けてきました。その中で「これは国内と同じ感覚で買うと危ない」「やらかすと即アウト」という失敗も経験してきました。
今回の記事では、
「輸入の仕組み」
「なぜ“簡単そうに見えて”実は難しいのか」
「初心者がハマる落とし穴」
を、実体験を交えながら分かりやすく解説します。
目次
輸入は“簡単そうに見えるだけ”という現実
インターネットと越境ECの普及により、海外商品は「ワンクリックで買える時代」になりました。タオバオ、1688、AliExpress、Shein、Temu、海外Amazon、欧米のセレクトショップ——どれもスマホで登録し、住所を入力すれば簡単に購入できるようになっています。配送スピードも年々速くなり、数年前までは10〜20日かかっていた荷物が、今では最短4〜7日で届くことも珍しくありません。
この便利さが、「輸入=国内通販の延長線」という誤ったイメージを生み出しました。
しかし、これはあくまでも“表面的な入り口だけ”が簡単になっただけで、本質的な輸入の難しさは10年前と何ひとつ変わっていないのです。
■2010年頃は“買うだけでも大変”だった
私が輸入ビジネスを始めた2010年前後は、今のような便利さはありませんでした。
-
海外決済は弾かれる
-
クレジットカードがロックされやすい
-
ショップの会員登録すら通らない
-
日本への直送NGが当たり前
-
代行業者の住所を挟まないと買えない
-
配送は追跡なし・荷物紛失も頻繁
つまり、「買う」前の段階で何度もつまずく時代だったのです。
■今は“買えるようになっただけで、輸入が安全になったわけではない”
多くの人が誤解しているのはここです。
買えるようになった、届くようになったからといって、
“輸入が合法かどうか”とはまったく別問題です。
現在は、
-
決済
-
住所入力
-
国際配送
これらの難度が劇的に下がったことで、「輸入=簡単」という錯覚が生まれています。
しかし、海外ショップから商品が発送された瞬間に、
税関・法律・貿易ルール・成分規制などの“本当の壁”が一気に立ち上がります。
ここを理解していないと、
最初の1回目の輸入で
-
税関没収
-
廃棄処分
-
書類要求
-
課税のトラブル
-
最悪は違法扱い
に遭遇する可能性があります。
つまり、
入口は広くなったが、出口(合法的に届けること)は何も変わっていない。
これが現代の輸入の本質です。
最大の落とし穴は“法律”──薬機法・商標・ブランド品
輸入における最大の罠は、“見えない法律”です。
初心者の8割が最初にぶつかり、知識がないと確実にトラブルになります。
■薬機法:最強クラスの危険ゾーン
日本の薬機法は世界でもトップクラスの厳しさです。
海外では普通に売られている
-
サプリ
-
健康食品
-
美容クリーム
-
発毛剤
-
美白クリーム
-
ホルモン系の成分
などは、日本では医薬品扱いになることが多く、
許可なく輸入すると“違法扱い”になることがあります。
さらに怖いのは、
海外の商品ページには一切注意書きがないこと。
海外ショップは
「日本で合法かどうか」
など気にしてくれません。
その結果、
-
自分用に買ったつもりが税関没収
-
成分表が原因で破棄
-
「医薬品に該当」と判断され検査対象
といったことが普通に起こります。
■商標・ブランドは“本物でも止まる”
ブランド系はさらに複雑です。
初心者が勘違いしやすいのが、
「本物なら合法」という誤解。
本物であっても、
-
並行輸入のルール
-
国内権利者の意向
-
日本のみ禁止のデザイン要素
-
ロゴの一部が類似している
などの理由で、普通に止まります。
さらに怖いのは、
“本物っぽいけど微妙に違う商品”。
いわゆる
-
モディファイ品
-
デザインが似ているだけ
-
一部ロゴの位置が違う
こういう商品は、
99%の確率で税関で廃棄。
海外では普通に売られていますが、日本では完全アウトです。
■海外ショップは「日本の法律」を一切守ってくれない
最も危険なのは、
海外ショップも代行業者も日本側の責任を負わない
という点です。
-「発送したからOK」
-「税関で止まるのはあなたの責任」
-「返金はできない」
-「日本の法律は知らない」
というスタンスが基本です。
つまり、
輸入者=あなた自身が唯一の責任者。
これを知らずに買うと、確実に損します。
“通関で止まった=助かった”という考え方を持つべき理由
通常、税関で荷物が止まると、多くの人は
「最悪…どうしよう…」
と落ち込みます。
しかし、実際はその逆で、
止められた時点であなたは守られている
と考えるべきなのです。
■通関は“最後の安全フィルター”
税関の仕事は、
-
違法・危険なものを国内に入れない
-
権利侵害品の排除
-
成分規制違反の防止
-
日本の商習慣の保護
などです。
税関で止まらなかった場合、
“違法品がそのまま市場に流れる”
という非常に危険な状況になります。
通関は、
あなたを守る最後の砦
なのです。
■スルーされる方が実は怖い
意外なことに、初心者が知らないリスクがこれです。
税関がスルーしてしまい、
-
手元に届いた
-
なんとなく問題なさそうだから販売した
これが最も危険。
後から
「それ違法品ですよね?」
と指摘されれば、
輸入者であるあなたに全責任が来ます。
これは
-
個人輸入
-
ビジネス輸入
どちらでも同じ。
■税関の判断は“命綱”
通関で止まることで、
-
違法販売の前にストップ
-
責任があなたに降りかかる前に防止
-
罰則回避
これらをすべて実現しています。
つまり、
税関はあなたを助けている存在
なのです。
私自身の失敗──“大丈夫だろう”は通用しない世界
私はフォワーダーで通関実務を学び、その後 15 年間輸入ビジネスを続けています。それでも、最初の頃は「これは大丈夫だろう」という甘さで何度も失敗しました。
■実際に経験した“アウト”の事例
以下は私が実際に体験した赤裸々な失敗です。
●成分アウトで通関没収
海外で人気の美容クリームを仕入れたところ、
日本では医薬品扱い→即廃棄。
代行業者もショップも何も助けてくれませんでした。
●雑貨のつもりが“輸入禁止品”
海外では普通の雑貨。
しかし日本の食品衛生法の対象 → 完全にアウト。
●ショップの説明を鵜呑みにして失敗
「日本へ発送可能」と書いてあったが、
税関が許可したわけではない。
発送はされたが通関では止まり、荷物は廃棄。
●感覚だけで仕入れた商品が実は完全NG
「この成分は大丈夫でしょ」という思い込みが命取り。
調べたら輸入禁止品目だった。
■経験者でさえ“100%理解は不可能”
輸入は
-
国ごとに法律が違う
-
成分規制が頻繁に変わる
-
ブランドの保護範囲も国によって異なる
-
商標の判定も複雑
こうした要素が常に絡むため、
経験者でも判断を誤ります。
だからこそ
「大丈夫だろう」という感覚が最も危険なのです。
■私が伝えたいこと
私は失敗を何回も経験したことで、
“知識がないまま輸入する危険性”
を誰よりも理解しました。
だからこそ、これから輸入を始める人には
「知らないうちに違法になる」
という最悪の事態を避けてほしい。
そのために、私は今も情報を発信し続けています。
国内と海外は“法律の前提”が違うと理解しよう
海外では普通に売られ、一般家庭でも日常的に使われている商品でも、日本に持ち込むとなった途端に厳しい法律の対象になります。
■日本は世界トップクラスの規制国家
日本の輸入時に関わる法律は多岐にわたります。
-
薬機法
-
食品衛生法
-
消防法
-
電波法
-
商標法
-
著作権法
-
関税法
-
ワシントン条約
-
動物検疫
-
植物検疫
そしてそれぞれが
海外とは全く違うルール
で運用されています。
海外で合法でも、日本では禁止。
海外では普通でも、日本では検査対象。
これは日常茶飯事です。
■“輸入者=すべての責任者”という考え方
輸入の世界では
-
ショップ
-
代行業者
-
配送会社
誰もあなたを守ってくれません。
責任は100%輸入者。
「知らなかった」は通用しない世界です。
■輸入は“国内通販とは別次元の行為”
最も重要なのはこの事実です。
国内で買うのと同じ感覚で輸入すると、
いつか必ず痛い目を見る。
輸入は
-
法律
-
成分
-
権利
-
税金
-
通関手続き
これらを総合的に理解して初めて“安全に成立する行為”なのです。
その代わり、
正しく理解すれば圧倒的に強力な武器になります。
輸入できる人材は市場価値が高く、
ほぼすべての物販ビジネスに応用可能だからです。
まとめ
・輸入は“決済と配送”だけ見れば簡単
・しかし本質は「法律を理解して扱う行為」
・薬機法、商標、ブランド関係は特に危険
・通関で止まるのはむしろ助かっている
・知らないまま輸入すると犯罪者になる可能性すらある
・経験者でもミスをするほど難しい世界
・個人輸入であっても同じルールが適用される
だからこそ、
「国内で買うのと同じだろう?」という感覚は捨てるべき
なのです。